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【耐震・制震・免震構造の違いについて】

2023.09.17

【耐震・制震・免震構造の違いについて】

 

皆様こんにちは!株式会社PLUS RINGです!

 

早速ですが、建物構造でよく目にする耐震・制震・免震構造の違いについてご存じでしょうか?

地震が起きた時に建物や室内への影響を軽減する目的の構造であることはご存知かと思いますが、

実際に地震が発生した際の建物の揺れ方や建物への負担などにも違いがあるのです。

 

そこで今回は耐震・制震・免震構造の違いについてそれぞれのメリット・デメリットを交えながら一緒に学んでいきましょう!

 

耐震構造とは?

地震などによる水平方向の力に対して、十分に耐えることが出来るように設計された構造のことをいいます。 ※基準は建築基準法に基づいて定められています。

基本的には柱や梁など建物自体の強度を高め、筋交いや構造合板などを使用して耐力壁にし、建物が変形するのを抑えます。

※耐震に効果を発揮する壁のことを耐力壁といいます。

 

 

【地震発生時の耐震構造のイメージ図】

 

 

 

耐震構造のメリット

・制震・免震構造に比べて費用が安い

・制震・免震構造に比べて工期が短い

・台風などの風の影響を軽減することができる

・地下室などの設置が可能

 

耐震構造のデメリット

・地震の揺れが直接伝わってしまう

・地震の揺れによるダメージが蓄積されて建物の劣化が早まる可能性がある

・室内の家具などが転倒する場合がある

 

制震構造とは?

地震による振動エネルギーを振動装置(制震ダンパー)などで吸収し、建物の揺れを小さくする構造のことをいいます。

制震ダンパーの種類には、ゴムダンパー・オイルダンパー・鋼材ダンパーがある。

近年ではゴムの性能が向上し、60年以上メンテナンスが不要といわれている。

 

 

【地震発生時の制震構造のイメージ図】

 

 

 

制震構造のメリット

・建物の倒壊を防ぎ、室内の揺れも小さくすることができる

・免震構造に比べて費用が安く、工期も短い

 

制震構造のデメリット

・耐震構造よりも費用が高くなる

・制振装置(制震ダンパー)の種類によっては温度変化の影響で変形してしまう場合がある

・地盤の影響を受けやすく、軟弱な地盤だと効果が軽減される

 

耐震構造と制震構造を組み合わせることで更なる効果に期待できます。

 

 

免震構造とは?

建物の基礎部分と土台の間に免震装置(アイソレーター等)を取り付けて、地震の揺れを建物に直接伝えない構造のことをいいます。

建物の揺れ幅を事前に計算して、隣地との間の空間を確保して設計します。

 

※2012年に東京駅丸の内駅舎の復原工事でも免震構造が取り入れられて注目されました。

最近では、プロ野球の北海道日本ハムファイターズが本拠地として使用している、エスコンフィールドHOKKAIDOも免震建築として紹介されています。

 

 

 

 

 

 

 

【地震発生時の免震構造のイメージ図】

 

 

 

 

免震構造のメリット

・地震による横揺れを最小限に抑えられる

・室内の揺れも小さくすることができ、家具の転倒など二次災害が起こりにくい

・地震による建物自体の損傷も少ないため、建物の劣化を抑えることができる

 

免震構造のデメリット

・耐震・制震構造と比べると費用が高く、工期も長い

・建物と地面を絶縁することになるので、縦の揺れには弱い

・地盤の影響を受けやすく、軟弱な地盤には免震装置の取付けが難しい

・免震装置の定期的なメンテナンスが必要

・台風や津波などの自然災害に対してはあまり効果を期待できない

 

では今回のまとめになります!

➀耐震・制震・免震の順で費用は安い

②免震・制震・耐震の順で地震による横揺れを抑えられる

③制震・免震装置は軟弱な地盤には取付けが困難な場合や、効果が期待できない場合がある

④装置によっては定期的なメンテナンスが必要な場合がある

⑤免震装置は地震による横揺れには強いが、縦揺れや台風などには弱い

 

今回は『耐震・制震・免震構造の違いに』について一緒に学んできました。

 

地震大国といわれている日本ですが、、、

実は、世界の地震発生数に対する、日本の地震発生数の比率は全体の20%を占めているのです!

 

 

 

※1996年から2005年の合計。日本については気象庁、世界については米国地質調査所(USGS)の資料をもとに内閣府が発表

 

 

地震大国の日本では地震対策は必要不可欠なものになります。

建物の構造が地震に特化したものを選ぶのも物件探しの一つの方法かもしれません。

しかし、その為だけに引っ越しをしたりするわけにもいかないと思います・・・

そこで、今すぐにできる地震対策をいくつかご紹介していきます!

 

【今すぐに出来る地震対策】

・室内の家具類が転倒しないように、L字金具やつっぱり棒で壁や天井と固定しておく

・防災グッズの準備。 ※総務省消防庁のホームページにて推奨されている防災グッズが掲載されています

・災害時の役割を決めたり、避難経路の確認など家族で会議をしておく

・市町村などの自治体が作成しているハザードマップを閲覧して、近隣の避難場所を確認しておく

※ハザードマップは各自治体のホームページにて閲覧可能

 

 

 

 

当社は兵庫県尼崎市を拠点とし、

中古マンションの売買仲介やリノベーションを軸に活動しております。

自社設計×自社施工なので低コスト×ハイクオリティなご提案が可能!!

物件購入にあたってのご不明点・ご質問等、

些細なことでもお気軽にお問い合わせ下さい♪

 

 

 

 

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