2023.07.15
【オール電化住宅のメリット・デメリット】
皆様こんにちは、株式会社PLUS RINGです!
昨今、光熱費の節約や環境意識の高まりなどからオール電化住宅が注目されています。
電気のみを使用するのでガス料金がかからず、安全面でも人気の『オール電化住宅』。
今回はその仕組みやメリット・デメリットについてご紹介します!
◇オール電化住宅とは?
『オール電化住宅』とは家庭で使用するすべてのエネルギー源を電力でまかなっている住宅のことです。
日本では2000年代頃からオール電化住宅等の販売が促進されてきました。
一般的には調理・給湯・空調設備などにガスを使用している場合が多いですが、
ガスの代わりにエコキュートやIHクッキングヒーター、備蓄ヒーターなどを利用することでガスの契約が不要になる仕組みです。
◇キッチン
キッチンではガスコンロの代わりに、電気を使って調理をするIHクッキングヒーター(電磁調理器)が使用されます。
火を使わずに使用できるので火災の心配が少なく、ガス漏れなどによる一酸化炭素中毒の危険性も低く安全です。
天板はフラットなのでお手入れが楽ですし、火力調節機能が充実しているタイプは揚げ物の際に大変便利です。
◇給湯
給湯には「自然冷媒ヒートポンプ給湯機(エコキュート)」や「電気温水器」が利用されます。
エコキュートは割安な深夜電力を使用してお湯を沸かし、日中に使うお湯を溜めておくので電気料金を安く抑えることができます。
また、大気中の熱を使って効率よくお湯を沸かすので、環境への負担が少ない点も注目されています。
使用湯量や居住地域によっても変わりますが、ガスに比べて給湯にかかる費用が安くなるのが特徴です。
自然冷媒ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の仕組みイメージ図
◇暖房
暖房設備には先述したエコキュートの熱を利用した「床暖房」や、
オール電化住宅ならではの『蓄熱暖房機』が使用されます。
安い深夜電力で夜の間に蓄熱しておき、その熱を日中に利用する「蓄熱暖房機」が使用されます。
『蓄熱暖房機』とは内蔵されている蓄熱レンガを暖めて熱を溜める暖房器具の事です。
安い深夜電力で夜の間に蓄熱しておき、その熱を日中に利用します。
一度設定すれば加熱・蓄熱は毎日自動で行われるので、ほとんど操作は必要ありません。
◇オール電化住宅のメリット
①災害時はガスに比べて復旧が早い
エネルギーを電気に1本化する為、災害時のリスクが大きいのではないかと思う方がいます。確かに電気とガスを利用している方が安心につながると考えるのはもっともです。
しかし電気・ガス・水道などの生活インフラの中で災害時に1番早く復旧したのは電気であったという報告があります。
因みに、給湯器やガスファンヒーター等も電気を使用するので災害時には制限されます。
ライフライン復旧順 電気>水道>ガス
②断水してもお湯や水を使用できる
オール電化の住宅にした場合に、よく給湯器として採用されるのがエコキュートです。
これはあらかじめ沸かした湯を溜めておく「貯湯式」なので
万が一災害などで断水してもタンク内のお湯などを「生活用水」として利用することが可能です。
③光熱費を1本化できる
一般的に電気・ガスを両方使用する場合はそれぞれに基本料金がかかります。
しかしオール電化住宅ならガス契約が不要になるので、ガス基本料金の支払いが無く光熱費の節約に繋がります。
また、別々に管理していた電気・ガスをまとめることで、家計簿をつける際も項目が1つになり手間が省けます。
◇オール電化住宅のデメリット
①停電時には機能しなくなる
オール電化住宅はエネルギーをすべて電気に頼るため、停電の影響が大きくなるリスクがあります。
しかし、ガス機器や水道設備の中には電気がなければ使えない物があるので
オール電化住宅でなくとも停電の際には住宅の様々な機能が制限されてしまいます。
②使用できる調理器具が制限される
鍋底の形状や材質により、IHクッキングヒーターを使用できない調理器具があります。
最近ではIH対応の調理器具が増えているので制限は少なくなっていると感じますが、
直火調理が好きな方には物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
③設置するコストが高額
上記にもあるように、エコキュートや蓄熱暖房機は、本体費用プラス工事費用がかかるため、設置コストが多くかかります。例えばエコキュートの場合は本体のほかに、基礎工事費用・水道関連工事費用・電気工事費用などの初期工事費用がかかります。大きさや重さもあるため、設置場所の確保、設置場所の補強が必要になり更に費用がかかってしまいます。
まとめ
➀オール電化住宅とは家庭で使用するすべてのエネルギー源を電力でまかなっている住宅のことを指す
②災害時の生活インフラの復旧はガスに比べて早い
③光熱費を一本化できるので基本料金の節約につながる
④停電時には機能しなくなるというデメリットもある
⑤IHクッキングヒーターの場合、ガスで調理をする場合と比べて火力が弱く感じてしまう可能性がある
今回は『オール電化住宅』についての解説をしてきました。
ガスを使用しないことで火災のリスクを抑えられることや、
災害時の水の確保ができるなどたくさんのメリットがございます。
その一方で、停電時の制限や調理器具の使用の制限などのデメリットもございますので、
ご自身のライフスタイルに合うのかをしっかりと考慮して、オール電化住宅の購入を検討してみて下さい♪
当社は兵庫県尼崎市を拠点とし、
中古マンションの売買仲介やリノベーションを軸に活動しております。
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